第33回 「地域の防災力向上のために ~地域圏大学 三重大の挑戦」

講師: 川口 淳 (三重大学災害対策プロジェクト室准教授)
場所: 環境総合館1階 レクチャーホール
日時: 2007年10月15日(月)18:00-19:30



83名の聴衆が集まりました。

三重大学災害対策プロジェクト室・川口准教授

聴衆の注目が高かった「耐震ふすま」


セミナーに参加しての感想

みえ防災コーディネーター育成講座(平成16年5月23日)建設防災①川口淳講師の 受講生で、現在、防災意識の啓発活動を中心に濃尾平野の木曾三川下流、輪中の郷・長島 でささやかながら防災ボランティアに励んでいます。防災意識向上のために防災アンケー ト調査を3回行い、その結果をボランティア活動に利用しています。
地震防災対策の基本は、自分の命は自分で守る・・家庭では 耐震診断 耐震化(耐震 改修)、家具転倒防止、ガラスの飛散防止、落下対策等で、これらを完璧に遂行すること が不可欠です。今回の配布資料46コマ目の防災意識に関するアンケートの質問項目とその 評価方法、60コマ目の自宅の部屋の中の状況から推測される出社率などは、今後のボラン ティア活動を推進する上で参考になりました。例えば、出社率をけが率に置き換えて考えて みると、地域の防災意識啓発でもわかりやすくなるのではないかと感じました。
新潟中越沖地震でも軟弱地盤・液状化で家屋の倒壊が多く、家の地盤の状況の把握とそ の対策を痛感しています。耐震診断には地震時には、地盤の影響を受けるため地盤の考察 ・評価が最も必要と思います。耐震化が進展すれば地震対策は大きく進展するでしょう。
佐藤嘉平(三重県桑名市長島町在住)

三重県の紹介に始まり、これまでの川口先生の活動実績をテンポよく紹介していく、非 常に聞きやすい講演だった。学部の頃はデザインの方面で勉強し、構造、防災へと研究が 移り変わっていったという話は、研究とサークル活動の二束のわらじを履き続ける自分と 似ているところがあり、親近感が持てた。
それぞれの地域をフィールドに地域住民、行政、大学の三者の誰もが強く出るわけでも なく、バランスよく防災を進めていったという話や、地域ごとにワーキングを重ね、問題 点を拾い出し解決していく話は、多くの苦労があったのだろう。地域住民だけでなく、様 々な事業所に向けた取り組みも、非常に勉強になった。特に、ショッピングセンターを中 心とした自主防災組織の立ち上げというのは、驚きだった。ポリシーの中にあった「教えて ください」という姿勢がすべてを成功に導いてきたのだと思う。
講演の終了後、学生向けの防災啓発について質問してみたが、やはり前途多難だという お答えだった。特に三重大学は他県から来る学生が多いので、地域への愛情が薄いのが問 題だということだった。僕の所属している防災啓発サークルも後継者不足で悩んでいるの で、大学を超えて同世代に向けた取り組みをしていきたいと思った。
西村 健(名古屋大学環境学研究科M1, 震災ガーディアンズ)